表紙 前文

 

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琉球語の語彙集:む

 

餅(むち):rice cake

:餅。

 

持(む)ち飯前(ばんめえ):bringing own lunch

:弁当。手弁当。弁当持参。

 

持(む)ち耐(で)え:staying power

:持ちこたえる力。持久力。

 

難(むちか)さん:difficult

:むずかしい。

 

縺(むち)り:inseparable relation

:男女が互いに離れられない仲になること。

 

捩(むでぃ)ゆん:to twist

:よじる。ひねる。ねじる。

 

沸騰(むげえ)ゆん:boil

:沸騰する。わく。煮え立つ。

 

謀叛(むふん):treason

:謀叛。反逆。

 

盛(む)い:hill

:丘。山。土が盛り上がって高くなっているところ。

 

盛(む)い小(ぐぁあ):hillock

:小さい丘。小山。

 

向(む)こお払(ばれ)え:recipient payment

:先方払い。受け取り人払い。

 

紅葉(むみじ):maple

:紅葉。沖縄はほとんど紅葉するものがなく、年中青々としている。我が家のハイビスカスの葉は、紅葉といえるかもしれない。

 

股(むむ):thigh

:もも。足の上部。

 

楊梅(むむ):myrica

:山桃。ふつうの桃は、毛桃(きいむむ)、という。

 

御飯(むぬ・むん):meal

:食事。ご飯。食事は、「物(むぬ・むん)」の代表なのだろう。

 

物読(むぬゆ)まあ:chatter box

:おしゃべり。饒舌家。

 

物考(むぬかんげ)え:thinking

:思案。思索。

 

物乞(むぬくう)やあ:beggar

:乞食。

 

食事支度(むぬすがい):preparing meal

:食事の支度。

 

物思(むぬうみ)い:speculation

:物思い。

 

門中(むんちゅう):clan

:一族。一門。

 

問答(むんどお):dialogue

:問答。口論。いさかい。けんか。

 

匁(むんみ):momme

:匁(もんめ)。現在は使わない計量単位であるが、唯一、真珠の重さは「もんめ」を使うらしい。「もんめ」は「一文銭」の重さでおよそ「37.5g」であり、偶然ではなく、五円玉の重さである。

 

揉均(むんなく):rumpling

:もみくちゃ。くしゃくしゃ。

 

物習(むんなれ)え:courtesy

:礼儀作法を学ぶこと。しつけを受けること。

 

食事(むん)ぬ前(めえ):before a meal

:食事の前。食前。

 

食事(むん)ぬ時分(じぶん):meal time

:食事時。

 

物触(むんじゃあ)い:rash,hives

:かぶれてなる皮膚病。蕁麻疹。

 

麦藁笠(むんじゅるがさ):straw hat

:麦わらで作った笠。

 

紫(むらさち):purple,violet

:紫。

 

諸(むる):all

:皆。全部。

 

諸忘(むるわし)い:forgetting all

:丸忘れ。すっかり忘れること。

 

蓆(むしる):mat

:むしろ。

 

弄(むたぶ)ん:to toy

:もてあそぶ。いじる。

 

元触合(むとぅびれ)え:old friend

:昔交際した人。むかしなじみ。

 

藻(むう):alga

:藻。

 

鬼餅(むうちい):festive rice cake

:旧暦12月8日、子供たちに餅を作って与える行事。

 

鬼餅寒(むうちいびい)さ:coldness around December 8th

:鬼餅(むうちい)のころ、ことさらに感じる寒さ。

 

婿(むうく):son-in-law

:婿。娘の夫。娘の親からいう語。

 

本家(むうとぅやあ):head family

:本家。

 

農作業(むじゅくい):agriculture

:農作。農業に従事すること。